三瓶理論

まず、三瓶とはどなた?というところからお話します。

かつて極真空手総裁大山倍達存命時代、極真会館分裂以前の本部空手師範であった三瓶啓二という人物が提唱している理論であります。

現在は福島県で新極真会の師範支部長として現在も強さを追及し日々鍛錬されています。

過去に全日本選手権3連覇や100人組手完隊など名実共に空手界では有名な方です。

今も現役で、演武でバット折りを披露したり、試合にも出られているようです。 御年 56歳。

この三瓶師範が提唱する三瓶理論は非常にわかりやすいのですが、体得するには困難を極めるでしょう。

この三瓶理論の根源である考え方は金槌理論であります。 そう、あのハンマーです。

金槌って打つ時に柄のどの部分を握って打てば力が強いでしょうか?

柄の先、頭に近い部分を持つのではなく、当然、頭から遠い端の部分をもって打ったほうが大きな力が生み出されます。  柄の部分を短く持つのだはなく長く持って叩く

これを空手の突きや蹴りにあてはめる理論です。  ん~ん、なるほど、と思いません?

要は突きを出すとき腕だけで突くのではなく、より長く肩甲骨から打つというイメージ。

蹴りの場合は、足だけで蹴るのではなく、骨盤から蹴るというイメージです。

そうすることで、強い威力がでるというものです。 

言葉では理解できますが実際にやろうとするとなかなかうまくいかないかもしれませんが
体得すればより強い武器になるとTは思うわけです。

ただ、デメリットを考えた場合腕や脚を長く使うため若干のスピードは落ちるかもしれません。
野球でいう、バットを短く持つと速く振れ、長く持つと若干遅れるイメージですかね。

ですが体得してスピードを増していけば問題ないわけです。

Tは非常にわかりやすく、簡単にレベルアップできるすばらしい理論だとおもいます。

また、この金槌理論のもう一つの特徴は筋肉で打つの「ではなく骨で打つ!ということです。

ここはちょっと解りにくいですが、イメージとして筋肉しかり骨も鍛えて、打撃のインパクトの瞬間、腕や脚を長い棒のように見立てて一直線に当たるイメージ、硬くて長い棒に突かれたり叩かれる
感覚だと思います。  確かに硬くて長い木刀のようなものでシバかれたら痛いですよね。

空手は突きは引き手といって突いたほうの逆の腕を突く瞬間と同時にひきます。
三瓶師範はこの空手特有の引手が重要と考えています。

この引き手をしっかりすることによって自然と肩甲骨から突きが出せるからです。

ここがボクシングとは根本的に違う考え方だと認識します。

Tは今現在、ボクシングも練習していますが、つくずく空手とボクシングは全く別物だと感じています。

体重移動、スタンス、体勢、距離感、打撃、防御、どれをとっても似て非なるものですね。

しかし、Tはそれぞれのいいところ取りで応用すればオリジナリティのあるスパーリング、組手
ができるのではないかと考えています。 よくばりなので(笑)

そして三瓶理論では呼吸法も重要だと捉えています。

へその下にある丹田と言われる部分で肺ではなくお腹で呼吸をする腹式呼吸です。

この腹式呼吸を使い息を吸うのではなく息を吐きながら組手をすれば疲れないとおっしゃっています。 打撃を受けてもこの呼吸法なら腹に力が入っているので効きずらいということです。

この腹式呼吸で横隔膜を上げた状態で下半身がどっしりとした三角形スタイルが理想ですとも。

これらの理論は歳をとっていっても強くなれる、もちろん現役選手、初心者にも即効性のあるとても優れた理論であると思います。

押忍。









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